12/3 内藤晃ピアノリサイタル@津田ホール
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12月3日(土)はピアニスト・内藤晃さんのリサイタルへ。内藤さんは直接お会いしたことはありませんが、ミクシィのコミュニティで時々コミュニケーションさせていただいております。演奏をお聴きするのは、この夜が初めて。
場所は、東京・千駄ヶ谷にある津田ホール。下がプログラム。
ドビュッシー/ベルガマスク組曲
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
バッハ/ゴールドベルク変奏曲 BWV988
私、ゴールドベルク変奏曲全曲をライブで聴くのは、初めての体験。とっても期待して家を出ました。
ところがアクシデント発生。18時開演で余裕をもって家を出たのに、JR新宿駅で線路内に人が立ち入ったことにより、山手線、埼京線ともに運行が大混乱。池袋駅手前で、20分近く電車が動かなくなって、車内でやきもき。開演時間を5分過ぎた頃に、ようやく千駄ヶ谷駅に到着しました。
会場の津田ホールは駅の真ん前なので、駆け足でホールへ。一曲目のベルガマスク組曲は諦めていました。が、入り口のガードマンが、親切にも「まだ始まっていませんよ」と。鉄道の乱れの情報が届いていたのか、何とか間に合うことができました。
これまで、いろんなコンサートで、ぎりぎりの時間になってホールに入ってくる人を目にしました。いつも「もっと早めに家を出たらいいのに」なんて思っていました。ですが、いざ、自分がその立場になると、せっかくのコンサート、最初から聴きたいという観客のニーズに応えようとする主催者の気持ちが、よくわかりました。
さて、初めて聴く内藤さんのピアノの音色は、一言でいうと「色鮮やか」。音色、テンポ共にメリハリをきっちり利かした演奏をするピアニスト、という印象を持ちました。
例えば、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。出だしはノンペダル。ポツポツとした独り言のような音色で続けておいて、ダンパーペダルの使用を後の方に残しておくことで、なんとなく冗長なこの曲の構成にメリハリをつけておられたのが「なるほど」と思いました。これ、思わず真似しちゃいそう。
休憩の後、この日のメインディッシュ「ゴールドベルク変奏曲」。
内藤さん、アンコールで「ジャズピアノを勉強中で」と語られていましたが、何曲かのバリエーションのリズムに、ジャズのリズムの影響を感じました。アリアを終えて、第一変奏が始まったとき、「何だか、後ろでドラムが後ろ4ビートのリズムを刻んでいるみたい」と思いました。
ゴールドベルク変奏曲、演奏時間は一時間近い大曲ですが、ジャズの即興演奏のように、テンポよく次から次へとバリエーションが進行するので、何だかあっという間に終わってしまいました。
指揮者としても活動される内藤さん、今度はオーケストラの指揮を聴いてみたいです。
内藤晃 ホームページ
下は、内藤晃さん演奏、J.Sバッハ「パルティータ 第4番」より序曲