【練習日誌】モーツァルトの和声を読み解く
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金子勝子/瞬発力のメトード(使用楽譜)
モーツァルト/アダージョ ロ短調 K.540(使用楽譜)
最近、メトードをやらずに楽曲ばかり弾いていたので、休日ということで昼間にしっかりメトードをやった。
夜は、先日届いた、ウィーン原典版のモーツァルトのアダージョの譜面をじっくり読み直した。ひと通りコード進行を分析してはいたが、特にディミニッシュコード、根音を抜いたドミナントと捉えて、裏に隠れた和声をじっくり読み解いた。楽譜上に見た目のコード(視認性が高くて便利)と、隠れたコードを並べて書き入れた。
この曲、モーツァルトはディミニッシュコードを多用して、ドミナントの根音を抜いた「ゆるい解決」をひたすら続けることで、なんとも言えない寂寥感を醸し出している。
今日は展開部までアナリーゼをやり直した。明日、再現部のアナリーゼをやり直そうと思う。指づかいも、ウィーン原典版の通りに少し修正した。
和声と楽式のアナリーゼ
著/島岡譲
音楽之友社
和声と形式については、高校の時にこの一冊で独習しました。全110ページ。基礎的なことしか書かれていませんが、この本の中の「課題」をちゃんとこなせば、古典派の楽曲は十分だと思います。事例は、バイエルやソナチネアルバム、ソナタアルバムの中に入っている曲ばかり。和声を学ぶなら、まずはこの一冊から!