今さらですが、リンゴ・スター来日ライブ!
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3月2日に幕張メッセで行われたユニバーサルミュージック主催フェス『U-EXPRESS LIVE 2013』だ。出演はPerfume、KARA、FAR EAST MOVEMENT、キム・ヒョンジュン、ナオト・インティライミ、ドリカム、そしてRINGO STARR & HIS ALL STARR BAND。ユニバーサルミュージックのアーティスト集合!のフェスで、私の目当てはそりゃリンゴ・スター!
前回の来日は1995年、実に18年ぶり。リンゴ72歳、「最後の来日」という触れ込みも説得力を持つ。今回は、Zepp Tokyoという比較的小さなホール(大きなライブハウス?)での公演が楽しみだったが仕事の都合で行けず、土曜のフェスに出かけた次第。
リンゴですよ。生リンゴ!
メンバーもすごい。ギターリストがスティーブ・ルカサー(TOTO)とトッド・ラングレン! ベースがリチャード・ペイジ(Mr.ミスター)! キーボードがグレッグ・ローリー(ジャーニー)! 洋楽オヤジ垂涎のスーパーバンドだった。
ステージにリンゴが現れた時は五光が差していた。72歳にも関わらず、ステージで跳ねたりして、やんちゃな爺さんという感じだった。
演奏したのは、ビートルズ時代の「Matchbox」「Yellow Submarine」「Boys」ほかTOTO「Rosanna」、サンタナの「Evil Ways」など、リンゴ以外にも、スティーブ・ルカサー、グレッグ・ローリーのボーカルも聴くことができた。
11曲歌った中でも、心震えたのが「Photograph(想い出のフォトグラフ)」。1973年、リンゴがソロになってからの名曲だ。アメリカではヒットチャートで1位になった。
Everytime I see your face.
It reminds me of the places we used to go.
But all I've got is a photograph.
And I realize you're not coming back anymore.
キミの顔を見るたびに、よく一緒に出かけたあの場所を想い出す。
だけど、僕の手元にあるのは1枚の写真だけ。
そして分かっている。キミはもう二度と帰ってこない。
実は、私も妻はビートルズの大ファン。私は解散してからジョン・レノンが好きだったけど妻はポールが好き。2005年のポール・マッカトニーの来日公演は一緒に出かけた。生ポールの「My Love」を二人で聴けたのは一生の想い出だ。
今回、最後の来日かもということで妻を誘ってはみたが「行かない」と。かつての彼女では考えられないリアクションだ。男はいくつになっても、どこか中二病を引きずって生きている。特に私の場合は後遺症がひどい。一方、女性は時間と共に変化していくものだな。
男性は「想い出」というファイルを別名保存してフォルダの中に、いつまで経っても大切に保存しておく。ところが、女性は想い出ファイルを上書きで保存していく。このところ、男女の違いを痛切に感じる。
というわけで、リンゴ歌う「Photograph」は胸にジーンと来た。思わず涙があふれそうになっただよ‥‥。
「Yellow Submarine」も一緒に歌えたし「boys」もゴキゲンだったし、ついでにスティーブ・ルカサーの朗々としたギタープレイまで聴けて大満足の夜だった。
この想い出、心のフォルダの中にしっかり保存しておく。
フォトグラフ:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・リンゴ・スター
-コレクターズ・エディション(DVD付)
演奏/リンゴ・スター
発売/EMIミュージック・ジャパン
1970年から2005年までの間にリリースされた、7曲のトップ10シングルを含む計20曲を収録。