【練習日誌】平均律のアナリーゼに夢中になる
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国際アマコンの受賞者演奏会向けの仕上げをしないといけないのに、どうも平均律がやりなくなる。メトードをやった後、ちょっとアナリーゼしてから、受賞者演奏会向けの楽曲をやろうと思っていたら、気がつくと二時間近くアナリーゼしてしまった。
前半、19時46分開始。20時37分終了。
金子勝子/瞬発力のメトード(使用楽譜)
単音(ディミニッシュ)11分50秒。オクターブ(長調)13分30秒。重音(長調)7分20秒。ディミニッシュコードの分散和音、一つひとつの指に支えが入るように意識。
ハノン/ピアノ教本(使用楽譜)
スケール&アルペジオ ロ長調11分35秒。44番三連打、ヘ長調3分5秒。ロ長調のアルペジオ、ときどき音を外してしまう。集中力が欠けているからだろうか。
後半、20時43分開始、22時20分終了。
バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第2巻 ロ短調 前奏曲 (使用楽譜)
アナリーゼと運指研究1時間37分。昨日の前半に続き、今日は後半の分析を行った。
バッハは「インベンションとシンフォニア」も、楽譜を読み込むとしばしば職人技にうならされる。このプレリュードの後半も、今日、「おぉ!」と思わせる箇所があった。一つは、5小節に渡ってベースが一音ずつ下降する箇所。転回和音の連続でさんざんじらしながらも、5小節目のドミナントも転回和音のまま。
そして、最後の最後にドミナントの基本形からトニックに解決。13小節に渡って、「わ、ここまで引っ張るのか!」と、思わずうなり声が出てしまった。
平均律の楽譜を読み込むと、面白すぎで二時間くらいあっという間に過ぎる。こういうぜいたくな時間の使い方ができるのは、お正月ならでは。毎日、こんな時間を過ごせる音大生がちょっとうらやましい。
指の支えをつくるメトード(応用)&レパートリー15
編/金子勝子
発行/春秋社
うちの師匠のメトードの楽譜です。門下生は全員がこのメトードをやっています。基礎編もありますが、ツェルニー30番が弾ける人は応用編をおすすめします。