私にとっての日本音楽コンクール、夢と現実
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今年は一位をお二人で分け合ったようですね。おめでとうございます。
さて、日本音楽コンクールは、10代の頃、地方に住んでいた私にとって憧れの存在で、遠い遠い夢の世界のイベントでした。1980年当時は、まだ「毎日音楽コンクール」という名称だった気がします。もちろん、NHKのテレビで見ておりました。
それから30年あまりが過ぎました。いま、日本音コンの予選会場・トッパンホールは、小石川にある凸版印刷の本社ビル内にあります。凸版印刷は、勤務先のパートナーであり、取引先でもあるので、私は打ち合わせでしょっちゅう出かけています。
凸版印刷を訪問する場合、トッパンホールの前のロビーで待ち合わせをすることが多いです。ホールの入り口付近に立っていると、社員が利用するレストラン(ホールの上にあります)から、ちょうど営業マンがエスカレーターで下りて来て、「わ、うさぎさん、今日は何のご用件ですか?」なんてバシバシ声がかかります。何だか「夢の音コンのハレの舞台」のイメージががガラガラと崩れてしまいます。
ま、大人になるということは、こういうことなのかもしれませんね(苦笑)。
ショパン増刊
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2013年版」
発行/ハンナ
国内外のコンクールのほか、オーディション、音楽祭・セミナー・マスタークラスの情報を網羅。仙台国際音楽コンクールや高松国際ピアノコンクールの審査委員長のインタビューも掲載している。B5版/200ページ