今さらですが、芝居『ハンドダウンキッチン』(6/1)
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仲村トオルって私と同世代だけど、どうも映画『ビー・バップ・ハイスクール』のツッパリ高校生役のイメージを、ずっと引きずっていた。昔、やんちゃだった男子って、久しぶりに会うと、すごくまっとうな大人になっていたりするものだ。仲村トオルも40代に入って「いいオトコだな」と感心するようになってきた。
一方、YOUさんも生の舞台を一度観てみたかった。ちょうどいい具合に、仲村トオル&YOU主演の『ハンドダウンキッチン』というお芝居があったので、6月1日(金)、PARCO劇場に出かけてみた。
蓬莱竜太の作・演出。山奥にある人気レストラン「山猫」のカリスマシェフが仲村トオルの役。YOUはその姉役。「山猫」は独創的な料理により、遠くから足を運ぶ客が多数。そんな「山猫」に、東京の正統派レストランから若いシェフがスカウトでやってくるものの、厨房で見たものは「山猫」の無茶な料理のスタイルだった。
レストランのサービスとは、ビジネスとは、常識の表裏を、仲村トオルのワイルドな演技で鋭く切り込んでいる(右の写真はパンフレットより)。今年話題の「ステマ」問題も絡み、ぐいぐいとストーリーに引き込まれた。
YOUさんは声が小さくて台詞が聴こえづらく、ちょっと残念だった。舞台よりもテレビドラマ向きだと思った。一方、主人公の祖父役の江守徹の存在が、芝居の奥行きを持たせていた。