トトロへのオマージュ? 映画『ももへの手紙』
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2012年、16本目の映画は、アニメ『ももへの手紙』。
瀬戸内を舞台に、島の暮らしが丹念に描かれている。私の母方も妻も中国地方の出身だし、大阪に住んでいた10~20代は、瀬戸内の数々の島を旅した。なので、とても郷愁を誘う映画だった。
ただ、『となりのトトロ』『おもひでぽろぽろ』等、宮崎駿・スタジオジブリがかつて描いた領域の中にある印象。女子が主人公という点でも、既視感は否めなかった。むしろ、オマージュとして観るのがいいのがいいのかも。
ちょっとした風景のディテールはさすがだ。例えば、狭い路地を、ミニバンがサイドミラーを擦りそうになりながら通過するシーンや、水底から子どもが泳いでいる姿を描いたシーンなど。
五つ星評価で、星三つ☆☆☆★★。