映画『僕等がいた。』後編を一人で観た
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ゴールデンウィーク期間中、冷凍庫に入れておいた先月の仕事の課題を解凍して、バタバタと調理した一週間だった。毎日0時すぎに帰宅したため、ぜんぜんピアノの練習ができなかった。そんな中、水曜夜、映画『僕等がいた。』の後編を観に行った。
渋谷の映画館で夜8時30分スタート。公開から2週間があまりが経過した平日の夜なのに、映画館は満員。95%くらいが、主演の生田斗馬ファンの女子と思われる。私が座った列も男性は私だけだった。何だか、女子大の学園祭の映画上映会のような雰囲気だ。
しかし、あまりに女子率が高いと気が抜けるのか油断をするのか、右隣の女子は上映時間中、袋をカシャカシャしながらスナック菓子をずっと食べていたし、左隣の女子はなんと椅子の上に胡坐をかいていた! ‥‥おいおい。
さて、前編は3月中旬に妻と観に行った。その際、後編も誘ったら、「私は、もういい」と。どうも、妻は吉高由里子のしゃべり方がダメみたい。念のため、先週、もう一度誘ってみたのだけど、「行かない」ってことで仕方なく一人で観に行った。
ストーリーはこちら公式サイトをご覧ください。
釧路の高校時代を描いた前編は、ちょっと冗長な印象だったが、後編はテンポよくストーリーが進み、前編よりもはるかに楽しめた。主人公が、主演の生田斗馬、吉高由里子の実年齢に近づいたことで、自然な演技になった。後編も、主人公の死んだ元彼女の妹役を演じた本仮屋ユイカの暗い存在感が光った。女性にとっての“汚れ役”を好演していた。
ネタばれになるので多くは語らないが、ラスト10分前までは、ありきたりの恋愛映画にないリアリティーのあるストーリーだった。例えば、主人公・矢野はシングルマザーの子どもなのだが、母親の死後、母親のライバルであった父親の正妻とも、大人のコミュニケーションをはかりながら生きていくところ。一筋縄では行かない人生を感じさせた。
だが、ラスト10分前まで人生の機微を感じさせながら、「最後はやっぱりこうか」という印象はぬぐえなかった。ま、それでも、ミスチルのテーマ曲がエンドロールで流れると、再び気分は盛り上がったが。
というわけで、映画『僕等がいた。』後編は、五つ星評価で星四つ☆☆☆☆★。
追伸:
そうそう、吉高由里子が着こなしていた、ユナイテッド・アローズの「green label relaxing」の洋服、可愛かったなぁ。「だぁーいじょーぶです!」ってCMも、彼女の持ち味をとっても生かしている。