3.11、午前0時の仕事、そしてドイツレクイエム
|
私の本業はインターネット関連です。3月11日午前0時、つまり先ほど、本業のウェブサイトのトップページに会社としての追悼メッセージを掲載、確認する作業を行いました。日本の多くの同業者が、午前0時にきっと同じ作業を行っていたのでは。
鉄道マン、建築家、音楽家‥‥それぞれのプロが、それぞれの持ち場で、それぞれの仕事をちゃんとやることが、いま何より大切なことと思っています。
さて、一仕事を終えて、「久しぶりに、あの曲聴きたいな」と思いました。ブラームスのドイツレクイエム 作品45。
ドイツ語で書かれたこのレクイエムは。こんな歌詞で始まります。
Selig sind, die da Leid tragen,denn sie sollen getröstet werden.
祝福されるのは、悲しみを負うひと、彼らは慰められるのだから。
レクイエムは、日本語で「鎮魂曲」と訳されます。死者を悼む音楽です。だけど、ブラームスは、残された人へのメッセージを、この曲の最初に持って来ました。亡くなった人ではなく、残された人々に向けて歌われる音楽といわれています。
下は、カラヤン指揮、ウィーンフィルハーモニーのドイツレクイエム 作品45より第1曲です。